
.jpg)
ねぇせかにゃん、世界遺産にしたいきれいなお城や美しい自然があったとして、誰がどうやって「これは世界遺産です!」って決めるの?

世界遺産を決めているのは「ユネスコ(UNESCO)」という国際的なグループなんだ。今回はみんなにわかりやすく、ユネスコの仕組みと世界遺産が決まるまでの流れを説明するよ!
ユネスコってなに?

By Michel Ravassard – provided by UNESCO (unesco.org) as part of a GLAM-Wiki partnership., CC BY-SA 3.0 igo, Link
ユネスコは、「国際連合教育科学文化機関」という、ちょっとむずかしい名前の団体なんだ。
英語で「United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization」といい、その頭文字をとってUNESCOと呼ばれているよ。
ユネスコは簡単にいうと、「世界じゅうの人が平和にくらせるように、教育や文化を大切にする」ために作られたんだ。
ユネスコは、戦争のない世界を目指すために、知識や文化を守る活動をしているよ。
世界中の190以上の国がユネスコに参加していて、日本もそのひとつなんだ!
世界遺産(せかいいさん)はユネスコの「世界遺産委員会(せかいいさんいいんかい)」がきめる!
でも、ユネスコの人たちが全部の世界遺産を決めているわけではないんだ。
ユネスコの中には「世界遺産委員会」というグループがあって、ここで世界遺産になるかどうかを話し合って決めているよ。
世界遺産委員会のメンバーは、ユネスコに入っている国の中から、毎年21か国がえらばれて、数年間その役目をするんだ。
.jpg)
メンバーになる国は、地域ごとに何ヶ国と決められているから、いろんな国がバランスよく選ばれているんだよ!
世界遺産(せかいいさん)になるまでのステップ
世界遺産は、つぎのような流れで決まっていくよ。
- その国が「推薦書」を出す
「うちの国のこの場所を世界遺産にしてほしい!」とユネスコにアピールする。 - 専門家がしらべる
国際的な専門グループ(イコモスやIUCN)という人たちが、「本当に価値があるのか?」「ちゃんと守られているか?」などをしらべる。 - 世界遺産委員会で話し合う
調査の結果を見ながら、21か国のメンバーが「世界遺産にするかどうか」を話し合って、さいごに決定する。
この会議は年に1回開かれていて、毎年あたらしい世界遺産が発表されるよ。
.jpg)
会議は毎年違う国で行われていて、だいたい10日ほど続くよ!
日本でも1998年に京都で開かれたことがあるんだ。
「いちど選(えら)ばれたらおわり」じゃない!
世界遺産にえらばれた場所は、ずっと大切に守らなければいけないよね。
「ちゃんと管理できているか?」「壊れていないか?」など、ユネスコがその後も見守りつづけるんだ。
もし守れていなかったり、壊れそうになったりすると、「危機遺産」というリストにのせられてしまうよ。
最悪のばあいは、世界遺産のリストから消されてしまうこともあるんだ!
.png)
実際に危機遺産になったあと、管理されていないと判断されて世界遺産ではなくなったものもあるんだよ!
.png)
脅しじゃなくて、本当にリストから消されてしまうんだね!そうならないように、自分の国の世界遺産を大切に守っていかなくてはならないね。
まとめ
- ユネスコは、世界じゅうの文化や自然を守るグループ
- 世界遺産を決めるのは、ユネスコの中の「世界遺産委員会」
- 専門家の調査と国どうしの話し合いで決まる
- 世界遺産になったあとも、大切に守ることが大事!

こうやって世界遺産は、世界のたからものとして、いまも未来もみんなで守っていくんだ。
きみも、もっとたくさんの世界遺産に興味をもってみてね!
コメント