
どこにあるの?

「ル・コルビュジエの建築作品:近代建築運動への顕著な貢献」は、実は日本だけでなく、アルゼンチン、インド、スイス、ドイツ、フランス、ベルギーといった7カ国に点在する17件が登録されているんだ!地図で見てみよう!
| 国 | 名前 | どんなたてもの? |
|---|---|---|
| 日本🇯🇵 | 国立西洋美術館 | 東京都台東区にある美術館。ル・コルビュジエの設計で、近代建築の特徴がよくわかる。 |
| フランス🇫🇷 | ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸 | パリ近郊にある住宅。近代建築の先駆的作品。 |
| フランス🇫🇷 | サヴォア邸と庭師小屋 | エヴァンにある住宅と小屋。「最小限の家」を表現。 |
| フランス🇫🇷 | ペサックの集合住宅 | ボルドー近郊の住宅群。集合住宅の先駆的事例。 |
| フランス🇫🇷 | カップ・マルタンの休暇小屋 | ニース近郊の休暇小屋。自然との調和を重視した建築。 |
| フランス🇫🇷 | ポルト・モリトーの集合住宅 | マルセイユにある集合住宅。社会的住宅のモデル。 |
| フランス🇫🇷 | マルセイユのユニテ・ダビタシオン | マルセイユにある集合住宅。住居・商業・公共施設を兼ね備えた建物。 |
| フランス🇫🇷 | ロンシャンの礼拝堂 | ロンシャンにある礼拝堂。曲線を多用したモダン建築の代表例。 |
| フランス🇫🇷 | ラ・トゥーレットの修道院 | リヨン近郊の修道院。宗教と建築の融合。 |
| フランス🇫🇷 | サン・ディエの工場 | サン・ディエにある工場。工業と建築の融合。 |
| フランス🇫🇷 | フィルミニの文化の家 | フィルミニにある文化施設。 |
| ドイツ🇩🇪 | ヴァイセンホフ・ジードルングの住宅 | シュトゥットガルトにある住宅群。 |
| スイス🇨🇭 | レマン湖畔の小さな家 | レマン湖近郊の住宅。 |
| スイス🇨🇭 | イムーブル・クラルテ | ローザンヌにある住宅。 |
| ベルギー🇧🇪 | ギエット邸 | ブリュッセルにある住宅。 |
| アルゼンチン🇦🇷 | クルチェット邸 | ブエノスアイレスにある住宅。 |
| インド🇮🇳 | チャンディガールのキャピトル・コンプレックス | 都市計画。議事堂、高等裁判所、合同庁舎などがある。 |
どうして世界遺産せかいいさんに選えらばれたの?
(ⅰ)人類の創造的素質を示す傑作⏩人間のすごい作品!
(ⅱ)建築や技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展において、ある期間または世界の文化圏内での重要な価値観の交流を示すもの⏩文化の交流がわかる!
(ⅵ)「顕著な普遍的価値」を持つ出来事もしくは生きた伝説、または思想、信仰、芸術的・文学的所産と、直接または実質的関連のあるもの。(この基準は、他の基準とあわせて用いられることが望ましい。)⏩有名な人や文化とつながっている!
ル・コルビュジエの建築作品:近代建築運動への顕著な貢献は文化遺産として2016年に世界遺産に登録されたよ!
この世界遺産せかいいさんの歴史れきしやすごいところ
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どうしてこの場所が選たの?
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この世界遺産は、近代建築の考えが地球全体に広がっていったことを証明するものとして評価されているんだ!
ル・コルビュジエってどんなひと?

ル・コルビュジエ(Le Corbusier)は1887年にスイスで生まれ、その後フランスで活躍した建築家だよ。
ル・コルビュジエが活躍する前は、それよりも前のヨーロッパの建物はもっと飾りが多かったり、機能的ではない家が多かったんだ。
でも彼は、「人が使いやすいことがいちばん!」というモットーで、家を「人が気持ちよく暮らせる場所」としてデザインしてたんだ。
例えば、大きな窓で光をいっぱい入れたり、屋上を庭みたいに使ったり、建物の下を空けて自由に使えるようにしたりしてるんだよ。
彼の建築は、僕たちが生きる現代の建築に大きな影響を与えているんだ!
ル・コルビュジエの建築けんちく
ル・コルビュジエは「近代建築の五原則」と考えをうちだしたよ!
- ピロティ:建物を高くして下の一階部分を空けることで、地面を自由に使えるようにするんだ。車を通したり、庭にしたりできるよ。
- 屋上庭園:建物の屋上も無駄にせず、庭や遊び場にして、自然とふれあえるようにするんだ。
- 自由な設計図:壁の場所を自由に決められるようにして、部屋の使い方を自由にできるんだ。
- 水平連続窓:長い窓で光をいっぱい入れて、部屋を明るく快適にするんだ。
- 自由なファサード:ファサードというのは「建物の正面から見た外観のデザイン」のこと。
外から見た建物の形も自由にデザインできるよ。壁の場所や窓の形を自分で決められるんだ!
そして「モデュロール」といって、「建物のサイズを人間に合わせるルール」を決めたのもル・コルビュジエなんだよ。人のサイズを測ったものに数学の考えを合わせてドアや天井の高さを決めたんだ。
他にも「ドミノ・システム」という「鉄筋コンクリートの柱で建物を支えて、壁は自由に置ける建物の作り方」も生み出したよ。
それまでのヨーロッパの建築は壁で建物を支えていたんだけど、支えるものを柱だけにしたんだ。
これで、壁の場所を自由にできるよ。
そして、柱の上に水平な床をのせる。これを何階にも重ねて建物を作るんだ。
今では当たり前になったこの方法を考えたのもル・コルビュジエなんだよ。
どんなみどころがあるの?
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クラシックな建物とは違うかっこよさがあるね!
ル・コルビュジエの建築を見てみたいな!
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東京にある「国立西洋美術館」について紹介するよ!
東京の上野駅からすぐのところにあるよ!

国立西洋美術館はル・コルビュジエが基本設計、コルビュジエの日本の弟子3人(前川國男、坂倉準三、吉阪隆正)が実施設計をした建物なんだ。
ここではドミノシステムやピロティ(柱で建物を支えて下を空ける)などの近代建築の考え方が見られるんだ。
建物だけじゃなく、建築と一緒にデザインした椅子や机も展示されてて、どんな風に暮らしを考えていたかがわかるよ。

上の写真の広いホールや大きな窓からの光の入り方も、ル・コルビュジエのこだわりがわかるポイントだよ!
そして、モネやルノワール、ロダンの作品など、西洋美術のすごい作品がたくさんあるんだ。
せかにゃんのトリビア
ル・コルビュジエの建物、実は泊まることができるんだ!
それはフランスの「ラ・トゥーレットの修道院」と「ユニテ・ダビタシオン」。
「ラ・トゥーレットの修道院」は巡礼にくるキリスト教徒のための宿泊所なんだけど、一般の人も宿泊可能。
マルセイユの「ユニテ・ダビタシオン」は今も人が住んでいる集合住宅だけど、一部をホテルとして貸しているんだ。
まとめ
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国立西洋美術館はル・コルビュジエが建てたかっこいい建物。
いま僕たちが住む家や町のいろんな建物にも影響を与えたすごい場所なんだよ!
みんなもいつか行ってみてね〜!



