
「世界遺産」って、すてきな場所や大切なたからものがのっているリストのこと。
でも、どんな場所でも「世界遺産です!」と言えばなれるわけじゃないんだよ。
じつは、ユネスコという国際的なグループが、厳しいルールにそって審査をして、
「これは未来にのこすべき大切なものだ!」と決めたものだけが、世界遺産に登録されるんだ。
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世界遺産になるまでにどんなステップがあるのか、いっしょにみていこう!
ステップ①「候補地(こうほち)リスト」にのせる

まずは、その国の政府が「これは世界遺産にしたい!」と思った場所を、ユネスコに知らせることからスタート。
このとき、「暫定リスト」という名前の、世界遺産にしたい場所のリストにのせるんだ。
日本でも、「富士山」「小笠原諸島」「奄美大島」など、世界遺産になる前はこのリストに入っていたよ。
ステップ②「推薦書(すいせんしょ)」をつくる

つぎに、その国の専門家たちが、その場所のすごさや大切さをユネスコに説明する資料をつくるよ。
これを「推薦書」というんだ。
たとえば、こんなことが書かれているよ:
- どんな歴史や自然があるの?
- 世界でほかに同じような場所はある?
- なぜ未来にのこす価値があるの?
- だれがどうやって守っていくの?
この推薦書は、何百ページにもなることもあるんだって!
ステップ③「調査(ちょうさ)」がおこなわれる

推薦書が出されたら、ユネスコの専門のチームが現地に行ってチェックをするよ。
このチームは「ICOMOS(イコモス)」や「IUCN(アイユーシーエヌ)」といった団体。
- 🏛文化遺産なら ICOMOS(イコモス)
- 🌿自然遺産なら IUCN(アイユーシーエヌ)
かれらは、「ほんとうにすばらしい場所か?」「ちゃんと守られているか?」などを、じっくり調査するんだ。
ステップ④「世界遺産委員会(せかいいさんいいんかい)」で話し合う(はなしあう)

現地調査が終わると、ユネスコの世界遺産委員会が開かれるよ。
この委員会は、毎年1回、ちがう国で開かれているんだ。
ここで、各国の代表たちが話し合って、つぎのどれかに決めるよ:
- ✅ 登録…世界遺産に決定!
- 📝 情報をもっと出して…まだ登録できない
- ❌ 登録しない…ふさわしくない
ステップ⑤ 登録後とうろくごもずっと守まもりつづける
世界遺産に登録されたら終わり…ではないよ!
そのあとも、ちゃんと守られているかどうか、ユネスコが見守りつづけるんだ。
もしも…
- ゴミがふえてきた
- 建物が壊れた
- 自然が壊されそう
そんなことがあると、「危機遺産リスト」にのせられたり、登録を取り消されることもあるんだ。
まとめ:世界遺産せかいいさんになるにはこんなステップ!
ステップ | なにをする? |
---|---|
① 候補にのせる | 世界遺産にしたい場所として登録 |
② 推薦書を出す | くわしく説明する資料をつくる |
③ 現地調査 | 専門家が実際に見に行く |
④ 委員会で決定 | 世界遺産になるか話し合う |
⑤ 登録後も守る | ずっと大切に管理 |
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こうしてみると、世界遺産になるにはたくさんのステップがあることがわかるね。
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そうだね!たくさんの人が協力して、未来のために守っているたからもの。
だからこそ、本当に大切なものだけが世界遺産になるんだね。
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